HermesエージェントにAPI経由でブログ記事を作らせてみた

HermesエージェントにAPI経由でブログ記事を作らせてみた:環境構築から画像生成まで全工程


結論から言う

Hermesを使えば「X検索→記事選定→リサーチ→下書き生成→画像生成」まで一本のパイプラインで動く。ただしプロンプトは人間が考える必要があった。「Hermesに全部考えさせる」が本来の使い方で、今回はそこまで到達できなかった。それも含めて記録する。


Hermesとは

Nous Researchが2026年2月にリリースしたオープンソースの自律型AIエージェント。

  • サーバー上で常駐・定期実行できる
  • Telegram・Discord・Slackなど複数のメッセージプラットフォームと接続可能
  • スキルファイル(SKILL.md)でタスクを定義・拡張できる
  • モデルはClaude・OpenAI・Geminiなど切り替え可能
  • MIT License・完全セルフホスト・データはローカルに残る

GitHub Stars:14万超(2026年5月時点)。3ヶ月でここまで伸びたのはAIエージェント界隈でも異例。


今回やりたかったこと

X API経由でAI/副業トレンドを検索
  ↓ Hermesが選定・リサーチ・下書き生成(Claude API)
  ↓ falでアイキャッチ生成 + Pillowで日本語テキスト合成
  ↓ Mermaidで図解生成
  ↓ Codexに渡してデプロイ

このパイプラインをHermesで構築する。


環境構築

使用環境

  • macOS(Apple M2 Pro・メモリ16GB)
  • Hermes Agent v0.14.0

インストール

curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/NousResearch/hermes-agent/main/scripts/install.sh | bash
source ~/.zshrc
hermes --version

Hermesブログ自動化パイプライン

APIキー設定

~/.hermes/.env に以下を追加:

ANTHROPIC_API_KEY=sk-ant-...
XAI_API_KEY=...
FAL_API_KEY=...
GEMINI_API_KEY=...

動作確認

hermes doctor

✓ Anthropic API が出ればOK。


スキルファイルの拡張

Hermesにはデフォルトで x-buzzy-content-automation スキルが入っていた。中身を確認すると:

  • xurlを使ったX検索
  • FALでの画像生成
  • cronジョブでの定期実行

がすでに書かれていた。これをベースに以下を追記した:

X検索 → 「検証したくなる投稿」を選定 → リサーチ → 日本語ブログ下書き生成
→ FALでアイキャッチ生成 → Geminiで図解生成 → Codex handoff形式で出力

実際に動かした

Step 1:X検索と記事選定

hermes chat -q "x-buzzy-content-automationスキルを使って、XでAI/副業関連のトレンド投稿を5件検索して、一番検証したくなる投稿を1件選んで教えて"

Hermesが選んだのは:「Claude Code 5ヶ月の失敗ケース」(@shiga_en)

選定理由として出力されたもの:

  • 実際の数字(月8.3万円)がある
  • 失敗パターンを具体的に言語化している
  • 「やめておけばよかった自動化」という否定的な検証が含まれている
  • note記事で詳細が読める

これは良い選定だった。 このブログのコンセプト(再現できたら嬉しい系)に合っている。

Step 2:リサーチ・下書き生成

同じセッションを引き継いで指示:

hermes --resume [セッションID]
# 選んだ投稿についてnote記事をリサーチして、検証ブログの下書きを日本語で生成して保存して

生成された下書きはこちら(関連記事として公開)。

品質は想定以上だった。記事の構成・主張の整理・検証可能性の判定まで含まれていた。

Step 3:アイキャッチ生成(fal)

falで生成したベース画像:

  • 人物あり・ミニマルフラットイラスト
  • 左:カオスな矢印 右:整理されたフロー
  • テキストなし

その上からPillowで日本語テキストを合成:

from PIL import Image, ImageDraw, ImageFont
font = ImageFont.truetype("/System/Library/Fonts/ヒラギノ角ゴシック W6.ttc", 60)
draw.text((x, y), "Claude Code × 副業5ヶ月の失敗検証", font=font, fill="white")

結果:文字がpaddingなしで端まで行った。次回改善点。

Hermesで生成したブログ素材の確認

Step 4:図解生成(Mermaid)

Mermaidを使って「一気自動化 vs 段階分割」のフロー図を生成:

mmdc -i diagram.mmd -o diagram.png -w 1200 -H 800

日本語フォントは問題なく出た。英語ラベル版を採用(検証記事としての記録感を残すため)。

Hermes検証で見えたコスト感 (完璧とは…?というツッコミが生まれたのは言う間でもない)


実コスト

ツールコスト
Claude API(Haiku)$1.90
X API$0.30
fal$0.10
Gemini API確認できず(コンソールが見づらい)
合計$2.30+

元ネタの「1投稿$0.2」とは条件が全然違う。今回はインストール・環境構築・試行錯誤込みの初回コスト。パイプラインが安定すれば下がる見込みだが、現時点では再現できていない。


できたこと・できなかったこと

できた

  • Hermesのクリーンインストールと環境構築
  • X API経由でのトレンド検索・記事選定
  • リサーチ・日本語下書き生成
  • falでのアイキャッチ生成
  • Mermaidでの図解生成
  • Pillowでの日本語テキスト合成

できなかった・次回への課題

  • プロンプトを全部Hermesに考えさせること(今回は人間が考えた)
  • アイキャッチのtextパディング調整
  • Geminiコストの把握
  • パイプライン全体のcron自動化
  • 1投稿$0.2の再現

所感

Hermesは「動く」。想定以上に。ただ「勝手に回る」には、スキルファイルとSOUL.mdの作り込みが先に必要で、そこは人間のコストが要る。

「AIで完全自動化」の話と同じで、自動化の設計コストを誰が払うか、という問いに戻ってくる。

Hermesが最も力を発揮するのは「一度設計したワークフローを繰り返し実行する」フェーズ。初期設計は人間がやるしかない。


参考リンク

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